スポンサーリンク

年収1000万越えのエンジニアになるための市場価値アップの方法 ~ 転職市場で評価されるエンジニアとは? ~

年収1000万への道
スポンサーリンク

 お金がすべてではないですが、1000万という金額は一つの目安となる年収でしょう。また、エンジニアという職種であれば、十分に到達できる金額です。そのためには、マーケットバリューをあげ、希少価値の高い人材になる必要があります。希少価値の高い人材になるための考え方や方法を解説します。

マーケットバリューの高い人材とは?

 これはエンジニアだけでなく、すべての社会人に言えることであり、ものすごくシンプルです。1つは他の人ができないことができる希少な人材です。同じことができる人が少なければ、その人材は希少価値が高い人材と言えます。文字で書けば簡単なのですが、理解できていない人が多いなぁと思います。今あなたの行なっている業務は他の人が行うことができないのか?という観点が物凄く大事です。もう一つは保有するスキル多くの企業で利用できるスキルであることです。

 大企業に勤務する転職者で多いのが、現職の年収と同じ年収を希望するパターンではないでしょうか。残念ながら、大企業に勤めていたかどうかは転職市場においてあまり評価されません。もちろん、新卒で大企業に入れたのだから、必要最低限の地頭の良さを持ち合わせているだろうとは考えてくれます。一方で、大企業からの転職希望者はたくさんいます。それだけでは希少性が全くないのです。評価されるのは、今の企業で身につけたスキルがいかに他の人の真似できない代わりの効かないものでありそのスキルは他社でも利用できるポータブルなものなのか?ということです。大企業に在籍している、高学歴であるといったものは書類でのフィルター程度でしか役に立ちません。そこを超えた先の希少価値で勝負しないといけないのです。

希少な人材とは?

 希少な人材には2つのパターンがあります。

1つのスキルに特化した人材

 例えば、野球選手などです。大谷翔平のように160kmを投げれるような能力は誰しもが真似することのできるスキルではありません。このような人材は1つのスキルで希少価値の高いスキルを得ることができます。エンジニアであれば、GAFAにソフトウェアエンジニアとして入社できるような高いコーディングスキルを持つような人材です。競技プログラミングなどのレッドコーダもそうだと言えるかもしれません。しかし、こういった1つのスキルで特化するというのは、才能と想像を超えるような努力によって獲得されたものです。どれだけ努力しても多くの人間はこの領域に到達できないでしょう。残念ながら私も才能に恵まれておらず、1つのスキルで希少な人材にはなれませんでした。

複数のスキルを掛け合わせた希少な人材

 多くの人たちはこちらを目指すことになると思います。例えば、英語を話せる人は日本にどれくらいいるでしょうか。頻繁に見かけるわけではありませんが、結構いますよね。「おぉ、すごい」となる程度かもしれません。では、プログラミングができる人材は?これも結構いますよね。じゃあ、英語が話せてプログラミングができる人材は?なかなか見かけませんよね。これが複数のスキルを掛け合わせた希少な人材です。この掛け合わせはいろんなものを掛け合わせることができます。「業界知識×IT」、「語学×IT」、「マネジメント×IT」などです。これをさらにどんどん掛け合わせていけば、もっと希少な人材になっていきます。

希少人材のイメージ
希少人材のイメージ

 この考え方は、藤原和博さんという方が提唱されています。本当に素晴らしい考え方です。私は、この考え方に触れた時、今のままでいいのか?自分のやっている仕事は、それ1つでマーケットバリューをあげられるような仕事なのか?という志向になり、初めての転職に気持ちが傾きました。

藤原和博流「100万人に1人」の存在になる方法
AIの台頭や一層のグローバル化、就活の地殻変動などの影響で到来する「仕事が消滅する時代」。本連載では、藤原和博氏の著書『10年後、君に仕事はあるのか?』の内容をもとに、「高校生に語りかける形式」で未来を生き抜くための力を身につける方法などをお伝えしていく。

 私がなぜフルスタックエンジニアを志したのか?というのはこのキャリアの考え方があります。フロントエンドエンジニア、バックエンドエンジニア、インフラエンジニアなど特定の技術領域には、とてつもなく高いスキルが持った人材がいます。そういった人材と直接戦うのではなく、フロントエンド、バックエンド、インフラのすべての技術領域をシステム開発に必要なレベルまで理解し、「一人でシステム開発ができることを武器にして希少価値」を高めてきました。そこにテックリードなどマネジメント能力も求められる職務や採用などの職務も経験することで、掛け合わせで希少価値を高め、年収をあげてきました。

フルスタックエンジニアになんて本当になれるのか?

 私は今フルスタックエンジニアとして、仕事を続けています。しかし、5,6年前にある企業がフルスタックエンジニアの求人を出した時、ネットではバカにされていたんですね。気持ちはわかります。昔はインフラだけでも本当に深い知識が必要でした。なので、インフラもできて、バックエンド、フロントエンドもできます。なんていうことは簡単に言えなかったのでしょう。しかし、時代が変わりました。AWSなどのパブリッククラウドの登場です。インフラの構築が格段に簡単になったのです。これがフルスタックエンジニアを現実的なものにしました。

 そして、いくつかの立ち上げフェーズの組織に属したことで、そういった初期のフェーズに求められているのは、特定のスペシャリストではなくフルスタックエンジニアだということが身にしみて感じることができます。なぜなら、アジャイル開発が主流になり、すべてのエンジニアが技術領域に関係なく、開発業務を行うからです。インフラのスペシャリストはSREなどの組織で組織全体のインフラを担当するようになりました。そして、アプリケーションの開発者はSREのエンジニアが引いてくれたガードレールの中ではありますが、インフラも含めてアプリケーションの面倒を見るようになりました。インフラとアプリの分断がなくなったのです。この体制でなければ、アジャイル開発はできません。アプリとインフラが分断した環境では、多くの企業が行おうとしているDXも開発スピードが出ず実現不可能です。こういった事情がフルスタックエンジニアの需要を高め、そしてパブリッククラウドがフルスタックエンジニアを現実的なものにしました。内製化を行うような組織では、特に求められる人材になっていると感じます。

まとめ

 特定のスキルのみで勝てると感じる人(天才型)は、そのスキルをどんどん伸ばしていきましょう。一方で、自分は天才ではないと感じる人(凡人型)はさまざまな技術領域に触れ、その掛け合わせで希少性を高めていきましょう。ただ、触れる技術領域や業務は時代の流れなどを読んで選定しないといけません。今オンプレミスのインフラの知識やウォータフォール開発のマネジメントなどのスキルを身につけても、そのスキルを欲している人材は少ないため、希少性は高くなっても年収は上がっていかないでしょう。

タイトルとURLをコピーしました